フェラーリ創設者エンツォ・フェラーリの生い立ち

フェラーリ創設者エンツォ・フェラーリの生い立ち

スーパーカーと言えば、ズバリ!フェラーリではないでしょうか。70年代のスーパーカーブームのおかげで、クルマにそれほど詳しくない方でもフェラーリはその独特なシルエットから分かるようですね。

フェラーリは1947年創業時から高級スポーツカーとレーシングカーのみを一貫して製造販売してきました。

スーパーカーを輩出するフェラーリをよく理解するためにはフェラーリを創設したのエンツォ・フェラーリの生い立ちを話しましょう。

◇フェラーリ創設者 エンツォ・フェラーリの生い立ち

1898年イタリアのモデナで誕生したエンツォ・フェラーリ。父の職業は板金工。9才の時にみた、地元の草レースでモータースポーツの虜になりレーサーになることを将来の夢と決めました。エンツォは、1916年に徴兵され第一次世界大戦に出陣。この年に、父が病死し兄は大戦で戦死しています。エンツォ自身も、戦争の前線で肋膜炎を患い生死を彷徨ったことから、人生をかけられるレーサーになる決意をしたのでしょうね。

軍隊を除隊後の1919年に、コストルツイォ―二・メカニケ・ナツィオーリのレーサーとなりタルガ・フローリオで9位入賞を果たします。1920年にアルファロメオのテストドライバーとなり、タルガ・フローリオで、2位の栄冠に輝きます。夢をかなえプロレーサーと成ったエンツォでしたが成績はトップレーサーには、遠く及ばず体調不良もあり成績は芳しくありませんでした。

1924年、モデナでアルファロメオの販売代理店を設立し、持ち前の営業力で店を大きくしてゆきます。

1929年には、アルファロメオのセミワークスチームのスクーデリア・フェラーリをレーサーたちと共同で設立。スクーデリア・フェラーリは、現在のF-1のフェラーリに通じるものです。最初はアルファロメオのセミワークスだったのはとても興味深いことですね。

エンツォは、1931年に参加したヒルクライムレースを最後にレーサーを引退します。翌年生まれた子供(ディーノ)を契機に、販売代理店やワークスチーム運営に尽力することにしたのですた。

順調に思われたエンツォですが、1939年アルファロメオ経営陣と衝突しアルファロメオを去らなくてはいけなくなりました。さらに第2次世界大戦がはじまりモータースポーツは全面禁止となりエンツォも自動車の生産から軍需製品(粉砕機)を生産するようになっていました。

この時期、エンツォはモデナの近くのマラネロに自動車工場を密かに移設して、モータースポーツが復興することを期待していたのです。

◇フェラーリ設立

第2時世界大戦が終わった2年後の1947年、エンツォは満を持してフェラーリを設立。会社設立と同時にレーシングマシンを開発しています。そしてレーシングマシンをベースとした高級スポーツカーの販売を開始します。高級スポーツカー(スーパーカー)の販売はあくまでもレース活動資金を獲得するための手段として行われ、それは現在のフェラーリにも受け継がれています。

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