マクラーレンF1の昔と今

マクラーレンF1の昔と今

マクラーレンF1とは

マクラーレンF1はマクラーレンカーズが1991年発表した、当時世界最速を誇るロードカーでした。

レースでも数々の成績を残したF1ですが、その根幹はあくまでもロードカーであり、ホモロゲーション取得のためのかりそめのロードカーではないと言うことです。

今回はデザイナー ゴードン・マレーの哲学を絡めてマクラーレンF1という車を紹介させていただきます。

マクラーレンF1はブルース・マクラーレンの夢

マクラーレンF1はブルース・マクラーレンの夢であった自社製のロードカー発売することを具現化した車で、特徴は数多くありますが、目を引くのは運転席をセンターに置いた三座レイアウトでしょう。

これは乗車人数を一人と仮定し、重量バランスを最適化するために取られた手法です。

この重量バランスのための工夫は、エンジンやトランスミッション等重量物ををすべてホイールベース内に納めるだけに留まらず、トランクさえ二分割しホイールベース内に納めることまで行われています

また軽量化も徹底されており、シャシーはカーボンコンポジットで成型されたモノコックで単体重量180kgと言われており、重量を細かく指定された純正オーディオやチタン製の車載工具など、尋常でないこだわりの軽量化で、エアコンを搭載してなお車両総重量で1140kgと軽量に仕上げられています。

エンジンはBMW製の6.1L V12を搭載しその出力は636ps 最大トルクは66.4kg/mにもなります。

重量バランスの考え方や、遮熱に金箔を仕様する点などまさにレーシングカーのそれですが、F1を開発するにあたって、快適性・操作性そしてその走りを高度にバランスさせているホンダ・NSXをベンチマークとして開発されています。

このことから、求める性能は違えど、ゴードンマレー氏はあくまでも快適にドライブを楽しめるロードカーとしてF1を開発したかったということです。トランスミッションにシンクロメッシュを使っている点でもその思想が窺えます。

マクラーレンF1の総生産台数はホモロゲーションモデルも含めて106台

さて、そんなF1の現在ですが、総生産台数はホモロゲーションモデルも含めて106台。

事故で失われた個体や、個人で売買された個体などもあり正確な現存台数は不明ですが、中古車の流通はマクラーレンオートモーティブがアプルーブドカーシステムを取っており、購入金額は市場価格の高騰で、約2億円とも言われています。

オークションや個人売買で売買されるケースでは、極低走行や有名人が所有している場合では、10億円以上となることもあるようです。

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