フェラーリ黎明期の初期モデルから映画「フェラーリVSフォード」までのモデルを紹介

フェラーリ黎明期の初期モデルから映画「フェラーリVSフォード」までのモデルを紹介

今回はフェラーリ黎明期の初期モデルから60年代のル・マン24時間レースをテーマにした映画「フェラーリVSフォード」までのモデルを紹介します。

◇フェラーリ125S(1947年)

フェラーリ創設時と同時に開発されたレーシングモデルが、フェラーリ125S。フェラーリの記念すべき第1号車でフェラーリ初のレーシングカーです。125Sは、1500ccの12気筒エンジン。1気筒あたりの排気量が125ccから名付けられました。最高出力は、118PSで最高速度は210km/h。車重が僅か650kgと現在の軽自動車よりもはるかに軽い車重なのでかなりスパルタンなスポーツモデルであったことが伺われます。生産台数はわずかに2台のみ。1990年に、フェラーリ自ら復元モデルを制作しました。

◇フェラーリ166MM(1948年)

1950 Ferrari 166 MM Touring Barchetta (photo: Patrick Ernzen)

レーシングモデルの125S発売から1年後に登場した166MMは、フェラーリ初の市販車です。エンジンは、V型12気筒SOHCながら扱いやすいように排気量が拡大され2000ccになりました。最高出力は140PS、最高速度は220Km。2シーターのオープンモデルとクローズドボディの2シータークーペの2タイプのボディラインナップ。生産台数は約50台で、半数はオープンモデルです。

◇フェラーリ250シリーズ(1956年)

フェラーリの創世期のヒット作となったのが250シリーズ。同じシャーシとエンジンを搭載しながら、多彩なボディバリエーションがありました。オープンモデルの250GT Cabriolet Pinin Farina。2ドア2シータークーペの250GT Berlinetta AWB、後席を備えた実用的な2+2ボディの250GTEと250Europa。搭載エンジンは、排気量が拡大され3000ccV型12気筒SOHCで最高出力は240PS、最高速度は252km。50年代中頃で、240PSの車を開発販売するなんて驚きですね。同じころの日本では、ようやくトヨタから初代クラウンがデビュー。自動車文化の差が感じられます。

◇フェラーリ250GTO(1962年)

250GT Berlinetta AWBをベースにレーシングマシンに仕立て上げた250GTO。60年代初めのフェラーリ黄金時代の礎となったモデルです。1962年にフェラーリ初のチャンピオンマシンとなり3年連続チャンピオンとなりました。搭載エンジンは、V型12気筒3000ccで、最高出力は300PS、最高速度は260km。

映画「フェラーリVSフォード」で、レースで圧倒的に強かったフェラーリのマシンが250GTOです。

◇フェラーリ250LM(1963年)

ル・マン24時間レースを制覇するために乗り込んできたフォードに対抗するために開発されたフェラーリ初のミッドシップマシン。搭載エンジンは、3300ccV型12気筒SOHC。最高出力は320PS、最高速度は287km。映画「フェラーリVSフォード」で描かれたように財政難に喘いでいたフェラーリなのでル・マン24時間レースでは、残念ながらフォードに大敗してしまいました。

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