低く構えたボディに、大排気量エンジンからもたらされる大パワー、あふれ出す存在感と非日常感で多くの人々を魅了する車。

スーパーカーそのものと言えるランボルギーニ・カウンタックの後継モデルとして、1990年に登場したのがランボルギーニ・ディアブロです。
今回はそんなディアブロの昔と今書かせていただきます。
ディアブロは1990年~2001年の11年間、次々と変わる経営母体の中、ランボルギーニ社の屋台骨を支え続けたモデルになります。
エクステリアデザインはベースデザインがマルチェロ・ガンディー二で当時の経営母体のクライスラーのデザインチームが細部の修正を行いました。
低く構えたボディにシザースドアとカウンタックを踏襲したデザインで、変わらずスーパーカーを体現した車となっています。
標準モデルのエンジンは5.7L・V12気筒、最大出力492PS、最大トルクは59.1kg/mに上り、最高速は325km/hとスーパーカーに相応しいスペックとなっています。
フレームは鋼管を組み合わせた高剛性なマルチチューブラーフレームで構成され、その上に外装パネルを被せる形を採っています。
お世辞にも内装の質感は高いとは言えず、ペダル類やシフトの操作性も劣悪。加えて高価な修理費用など、マイナス面が目立つディアブロですが、その超然としたスタイリングや大排気量エンジンからもたらされる圧倒的な加速力・高速性能は掛け替えの無い唯一無二のものと言えます。
現代の高性能車に比べ粗はあるものの、それすら魅力と感じさせてしまうディアブロはやはりスーパーカーであると言えるでしょう。
1999年ランボルギーニがアウディ傘下となり、アウディの経営の元、ムルシエラゴにバトンタッチする形でディアブロは生産を終了しました。
そんなディアブロの今ですが、
総生産台数はレーシングモデルも含めて約3283台になり、スーパーカーとしては数多く作られたこともあり、現存している個体も数多くあります。
中古車相場は、限定車も多いため1480~3250万円と幅広くなっています。 ムルシエラゴ以降も様々な車種が登場していますが、ディアブロのエッセンスはディアブロでしか感じることができないのでしょう。相場は安定した状態となっています。